2024.3.10:月曜だと思って会社行くつもりの朝をすごしてた。なんか得した気分である。もう一眠りしたい感じもあるが、このまま起きて執筆活動することにしよう。起床直後とりあえず何か書く習慣として身につくようにしてみたい。まずは熱い茶を用意しよう。大量に紅茶のティーバッグがあったのを思い出した。夏場からずっと冷たいペットボトルお茶に氷を入れてガブガブ飲んでいたが、1月から冷蔵庫が壊れたままになっていて、ここ最近は常温ペットボトルお茶を飲むようになっていたのだが、お茶は熱いものだよな。急須セットもどこかにあるはずなので探しておこう。でも、そろそろ新しい冷蔵庫は買わないとなあ。ヨドバシに下見には行ってきたのだが放置したままだった。ぶっちゃけ買い置きをしないタイプなので、近くに24時間コンビニがあるし何とかなるのだが、長期的にみるとコスパがよろしくないかなあ。電気に頼らない感覚って案外大事とは思うのだが文明の利器に浸ってしまうと脱却するには強靭の意志が必要だ。「すぐそばにある利器」には抗えないw会社をやめてブラブラしていた頃に極度の貧乏に陥ったことがあるが、そういう無人島みたいな絶対条件ならば普通に抗えるのにな。文明って人間進化の一側面を弱くする効能があるよな。そのへんをネタにした種族も考えてみよう。
頭脳戦で大きな成果が出せるのは確実なのに、本能的に肉弾戦を選択してしまう。既に『ハイクロ』で設定した、とあるイレギュラー系のキャラのことなのだが、個体ではなく種族として設定してしまうのは面白いかもしれないなぁ。そういう風な生き方をせずにはおられない進化を遂げた、と定義してしまおう。また、本能とは逆の理性が勝れば頭脳戦を選択したり、性格の差によって個体バリエーションがあるとか。宇宙人設定に転用できそうでもある。地球人類の中でも、その存在理由において様々な違いがある世界設定を意識はしているが網羅するまでには手はまわっていない。比較手法で複数キャラのシーンを書いてみるのは一石〇鳥になるだろう。助演クラスやモブクラスにも肉付けするなら効率よく片付けていかないとな。シーン執筆のつまみ食いは前はよくやってたけど、読んでくれる人がいるかもしれない、ぐらいの感覚でやってみることにしようかね。あくまでも試し書きなんで矛盾が色々と出てくるのは必至だが、「パラレルを承知で書いてみてるのだ」とすればアカシック・レコードの一部になってるようで裏の成果物と言えるのかもしれない。単に最終的に選択する世界線に入れるか否かの選択肢を保留にしているという形だ。自己満足ではあるがポテンシャルを上げていくために掲示による創作手法の効率化は必要なのである。診られてるかもしれぬプレッシャーはスルーできるタフさが欲しいところだ。
「楠一佐、お久しぶりです!」
「もう一佐じゃない。ただの警察官だ。白石は、ここの副官になったそうだな」
ここ祝園分屯地は京都府相楽郡精華町にあり宇治駐屯地の分屯地である。大東亜戦争の戦前から東洋最大の弾薬庫として知られ、在日米軍も朝鮮戦争時に活用できるほどの規模を誇っていたと。
「こちらです」
桜田門から六波羅に転属したての楠は、元部下の白石に分厚い扉の中へと誘われた。白石も特殊作戦群の一員だった。ここに彼がいるということは、ここは特殊な場所ということを示している。
在日米軍にも秘匿されていたという薄暗い地下通路を探るように進んでいくと、一辺七〇メートルほどの空間に出た。天井は地下通路と同じく三メートル弱しかなく、横に広い分とても低く感じる。薄暗く、圧し潰されるような部屋に、一〇〇〇人以上の人間がひしめいていた。政府要人、自衛隊高官、大企業幹部など楠が見知った者たちが多くいる。時の人となっている楠は顔をうつむいた。
「地下ライヴでも始まるのかね?」
人口密度が気に入らない楠が苦情を漏らすと、待ってましたとばかりに白石がほくそ笑みながら即答する。
「もう少々お待ちください。鬼一司令から挨拶がありますので」
──扶桑国から招聘されたという男か。
身長は一八〇センチ。端正なマスクではあったが常人ではない雰囲気を漂わせている。その素性をゲストたちも知っているのか鬼一の姿から目を離せないでいる。
「お待たせいたしました。さっそくですが、明智博士が開発されたエニグマ【影空】を披露いたします」
鬼一が高らかに宣言すると、部屋の真ん中にあった太い鉄柱とその周辺の空間が歪み始めた。しばらくすると、ぼんやりと中央が白く明滅する。そこにあったはずの鉄柱は確かに固体だったはずだが、気体と化してしまったようだ。なぜなら、その場所にゆっくと移動した鬼一の体が重なったからである。そしてゲストに手招きしながら鬼一は溶けるように姿を消した。その光景にゲストたちは固唾を飲んでいたが白石が鬼一と同じようにして姿を消すと、一人また一人と恐る恐る近づいていき、そして次々と消えていく。楠は、用心深い男であったが、白石の微笑を見ていたので楽観的な気分になっていた。そうなると生来の好奇心を充たすしかない。
……そこは、大空間だった。白石の説明によると二〇〇キロメートル立法あるという。
「これはVRではありません。現実に存在する空間です。いまトンネルを抜け皆様が立っている座標は先程いた部屋と同じ。つまり、異次元空間と呼ばれるものとは似て非なる空間とお考えください」
ひさびさにエニグマ【影空】について書いてみた。前にざっくり書いてたもののリライトだけど。いろいろ忘れてるんで新鮮である。エニグマはナチス・ドイツの暗号機の名前だけど、ギリシャ語の『謎』に由来するらしく採用したんだよね。ユニバース・レベルのテクノロジーなんで、理屈はわからないけどトレースできたことにより模倣し運用してるという設定だ。リバースエンジニアリングではなくトレースという言葉を使ってるのが味噌。このへんの話を詰めているときは【影空】以外のエニグマのアイデア出しが楽しかった。『ハイクロ』進行が当時とはかなり違ってきているので、できるだけ早くアイデア出しを再開したいな。
2024.3.9:今日はお休み。ブレードランナーを観ながら、カッコいいシーンってなんぞや?と考えている。取り組んでいるのは小説であり、遠い目的としてのゲーム化があるが、カッコよさについては映像作品としてイメージすることになる。未来の情景描写ってなかなか難儀であるので理想が崩しがちであるキャラたちの演技は別レイヤーだろう。点と点と繋ぎ合わせるようなストーリー構成作業をしているが、キャラとキャラの相互リンク部分に新たな設定が生じる。他と魂を共有するドラマを、どんな風に書けば魅力的にできるだろうか。
「お前を人間同等にした研究者に感謝しないとな」
「人間以上の能力が封印されてるからって油断しないでね」
「俺の首をへし折るなんて朝飯前か」
「クローンのあなたを殺したって意味ないでしょ」
紋馬は美しい蛇眼を抱き寄せたいと思っているが、花束が台無しになれば彼女が悲しむので、素知らぬ顔で耐えている。今日は彼女にとって大事な人の墓参りだ。人間のように子供を創造できるAI蛇眼を開発した研究者は彼女を完成させると自殺したのだという。少々腑に落ちない感はあるが、人それぞれの死を他人が一〇〇%理解しようとするのは不可能だろう。本人が理解できていたのかさえも不明なのだから、紋馬は気にしないことに決めている。
だが、地球人類にとって脅威となる素晴らしい成果を実現した研究者が、なぜ彼女に『蛇眼』などと物騒な名前を付けたのか、紋馬は不思議に思っている。彼のネーミングセンスからは大幅に外れている名前だった。そして彼女がその名を気にいってることが極めて不快だった。
「巳子。誰を待ってるんだ。育ての親でも来るのか?」
「そんなのいないよ」
そっけない返事に紋馬は内心苛立っている。必死に表に出ないように努力しているが、高性能のセンサーを持つ蛇眼には筒抜けだ。紋馬が付けた呼び名を蛇眼は認めていないが、紋馬は一方的に使い続けている。『巳子』は二人が知り合ってから三つ目の呼び名だ。経験上、無視を続けていると面倒なことになるので反応することにしているが、蛇眼が紋馬に名を呼ばれて天使の微笑みをたたえるのは、今のところ『蛇眼』と呼ばれる時だけだった。
とか・・絵を見て即興練習してみた。それぞれの人生にオチは必要ないと思うが、それぞれの人生に輝かしい一瞬はあるべきだ。であれば、こんな人生の作り方も悪くない。なんとなく具体的にカッコいいシーンを書いてみてから設定化というのは、もやもやグルグルと考えるだけで終わってしまいがちな創作体制に喝を入れる感じで精神衛生上もよくなるだろう。自分も読者だってことだな。
2024.3.8:今日はリモート作業してる。コロナの副次的な恩恵とはいえ「やればできるじゃん!」って感じだ。日本社会じゃ開発環境の機密を盾にとられるとSOHOスタイルって駄目なんかなあと思っていたが、あっさり出来たねって感じだ。まあ、キーとなる人物たちが積極的にやらないと事は進まないということだろう。ほんとくだらないと思う。進化系で皆が動いていけば地球人類はもっと凄いことになってるはずなのになぁ。軌道エレベーターなんて余裕で立ってると思うわ。いつも力説しているけど、地球人類は知的種族とは言えないってことなのよね。賢いが人殺しを社会は認めないよな。それと同じことなのであるのだが、社会が許容しちゃってるもんで知的種族だって信じて疑わない者が多いってだけなんだよね。残念ながら自分はキーマンにはなれてないので、微力ながらキーマンたちが覚醒するように働きかけていくしかない。そして、その方法とはい今のところSFの普及に他ならないので地道にやるしかないのだw